「里山を巡る音旅in立山」開催しました!

65日(日)に、「里山を巡る音旅in立山」というツアー&ワークショップを開催しました。

 

この音旅企画、私達が目指しているアート・音楽での地域活性化の田園コンサートに引き続いた2つ目の企画です。1960年代、作曲家マリー・シェイファーが提唱したサウンドスケープ(音風景)の概念にある、「音」に着目し環境や世界をみつめ、音を調律するように世界の調和を考える取り組みです。今回の企画は、前回の田園コンサートで演奏していただいた、富山市出身のピアニスト福井るりさんと一緒に行いました。福井さんとともに、私達は現代社会に生きるなかで、いままでどういう音を失ったか、そしてどういう音を欲しているかを感じてみようというのが、この音旅in立山です。

音旅ナビゲーター ピアニスト福井るりさん
音旅ナビゲーター ピアニスト福井るりさん

今回の参加者は幼稚園から高校生、そして60代まで20名。立山の陶農館に集まった参加者は、まず福井さんから佐藤千代という人物が、どういう人生を送ったのかの話を聞きました。それから参加者は、実際に千代が子供時代をすごした立山町・松倉集落の傍の白岩川に移動します。そこで参加者に、人工音が全く聞こえない自然のなかで、音をスケッチしていただきました。最初は音スケッチに戸惑っていた方も、自然の音に身をゆだねることにより、思い思いにクレヨンを走らせていきます。

 

30分ほどスケッチした後は、今後は岩室の滝に場所を移し、再び音スケッチ。こちらは力強い滝の音の中にも、多くの繊細な音が重なりあう、また違った音世界。こちらでも参加者の皆さんは、ご自身が感じられたままに、音をスケッチしていきました。

自然のなかで音スケッチ
自然のなかで音スケッチ
岩室の滝での音スケッチの様子
岩室の滝での音スケッチの様子

大観峰自然公園で昼食をとり、陶農館に戻ってきた後は、みんなで自然のなかで聞いた音の印象や音スケッチをシェアしました。同じ音を聞いていたにもかかわらず、参加者の音への感想や印象は多彩です。音スケッチの絵も皆さん独創的。「日ごろあまり聞くことのない自然の音を聞くことにより、音の多様さにあらためて気がついた」、「滝の音の持つ深さ、響きは佐藤千代もひきつけられたのでは」など、多くのコメントが寄せられました。

参加者から音のフィードバック
参加者から音のフィードバック

その後、参加者が今日一日で一番印象に残った音を、正方形の小さな紙に描いていきました。その一人ひとりが描いた小さな紙をつなぎあわせ、一つの今日の作品を作りました。

最後は参加者からリクエストにより、福井さんが今日一日聞いた音をイメージした即興のピアノ演奏を披露。これが絶品だった。みんなの耳の感覚が最高点になった一日の終わりの演奏は、こころに染み入るものでした。

 

今回の音旅in立山は、構想から実施まで5ヶ月ほどかかりましたが、音にまつわる立山らしい旅をつくることができたのではないかと思っています。この地域の当たり前と思われているものを、音をキーワードに違った角度から見てみるというこの取り組み、できれば今後も続けていければと思っています。

 

富山県立山町「地域おこし協力隊」

小島 路生

 

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