「道普請(みちぶしん)」って何???

今日は、少し前の活動なのですが、私が最初にこの新瀬戸地区で行った活動である、「路普請(みちぶしん)」についてです。ところで「道普請(みちぶしん)」って何でしょう?都会の人には非常に馴染みが薄いものですので、ぜひこのブログでも取り上げてみたいと思いました。私もこちらに来るまでは、まったく知りませんでした。

「道普請」は、田舎の様々な共同作業の一つで、農業用の用水路の点検と清掃そして周辺の枝打ちです。冬の雪の間に様々なごみや枝などが用水路に溜まりますが、春になりそれらを取り除き、水の流れを良くするためのものです。地区によっては、「堰普請(せきぶしん)」や「えざらい」と呼ばれています。この共同作業は雪が解けた春を告げる活動で、地区の若い男性は原則的に参加しなければなりません。私がお世話になっている上瀬戸地区では、私が着任して4日目の4月4日の日曜日に、この「道普請」が行われました。

当日はまだ寒さも厳しい朝8時半に集合。スコップ片手の約30名の若者(若いといっても結構年齢幅ありますが)が参加し、区長の挨拶のあと、いくつかの班に分かれ軽トラに乗り込みました。用水路に着くと班長の指示のもと、班員8名全員が長靴で冷たい水が流れる用水路に入ります。あとはもくもくと泥すくいを行います。雪解けの用水路には、泥や枝が多く堆積していて結構な重労働です。次第に腕と腰が痛くなってきますが、協力隊デビューの日にへこたれてはいけないと、ついついがんばってしまいます。

2時間ほど作業をして、ようやくつかの間の休憩。その後は用水路と貯水池の水の流れの点検を行いました。あわせて用水の上に伸びている枝が、用水に落ちないように枝打ちも行いました。体のあちこちが痛くなりましたが、春を迎えたばかりの立山の里山の風景と美味しい空気で、いい気持ちです。

 

お米農家にとって貴重な用水を確保することは、何よりも大切なことです。このような田舎の共同作業によって、田んぼの水は確保され、お米は作られています。こちらの方にとっては当たり前のことなのですが、都会育ちの私にとってはまったく初めてのことでした。「道普請」という新鮮な協力隊デビューの一日でした。