陶の里「陶農館」を花いっぱいに

陶芸体験施設「陶農館」
陶芸体験施設「陶農館」

私が住んでいる立山町の新瀬戸地区には、陶の里「陶農館」(すえのさと、とうのうかん)という陶器の展示と陶芸の体験施設があります。この陶農館は、その建築デザインがすばらしく、立山連峰をバックとして、凛とした姿が非常に美しい建物です。

 

「新瀬戸」という地区の名は、文字通り「瀬戸物」の場所を意味しています。500年ほど前にこの地を治めていた前田家が、愛知の瀬戸から陶芸職人を呼び、こちらに住まわせ窯を開かせたことに由来しています。それが現在まで続く「越中瀬戸焼」となり、いまでも4軒の窯元がこちらで窯をお持ちです。今年7月には九州で修行をしていた若い陶芸家が、この「陶農館」の横で工房を開かれる予定です。「越中瀬戸焼」はこの富山を代表する、伝統文化の一つです。

 

この陶農館を中心に農村社会の活性化、伝統文化の継承や住民の交流に取り組んでこられたのが、「越中陶の里交流会」の方々で、今年で活動をはじめてから10年目となります。その交流会の活動の一環として、今日は「花いっぱい運動」の準備が行われました。交流会の女性グループが中心となり、富山県の「花と緑の銀行」からいただいた花の苗を、小分けにして温室で栽培するために小さなカップに移しかえました。参加したボランティアの方々は高齢者を中心に女性6名と男性2名、私もその活動をお手伝いさせていただきました。

8時から作業をはじめ、小分けにされたカップの中に肥料をいれ、そこに花の苗を植えていきます。植える苗は、「しろたえぎく」、「日々草」「ベコニア」「メランポシューム」など約600株。皆さんと楽しくお話しをしながら、一本一本作業を進めていきます。皆さんともくもくと作業すること約3時間、すべての苗が移し替えられました。この苗は温室で一月半ほど生育され、6月中旬に地区の新瀬戸小学校の子供達とともに、陶農館の前の花壇に植えられることになります。その花壇の花が咲くのが待ち遠しいです。それと、今日ボランティアをされた方々の、素朴だけど満面な笑顔がとても印象的でした。

こちらの方々の、この地区への深い愛着が感じられる活動でした。余談になりますが、私がこちらに来て、皆さんの温かい心遣いと歓迎をしていただき、ここの一番の魅了は皆さんの地域を愛する「こころ」なのだと感じました。それで、私はこのブログや協力隊通信を「立山こころビレッジ」と名づけました。この立山の「こころ」がいつまでも継承されるため、私が何らかの貢献できればと思っています。