第一弾 「こころのお米プロジェクト」 加藤春夫さんのご協力

「こころのお米プロジェクト」の第一弾は2010年5月に、立山町新瀬戸地区の米農家、加藤春夫さんの協力で実現しました。

 

2010年4月初旬、立山町新瀬戸地区の米農家、加藤春夫さんが、「自分が収穫した富山米コシヒカリ300キロを困っている方に食べていただきたい」と、私に相談していただいたことから始まります。もともと加藤さんは、発展途上国の貧しい方へのお米の寄付を考えていたのですが、私の途上国の経験から、食べられているお米の種類の違いや輸送コストの面から見て、途上国に送るのはとても難しいと思いました。そして私から「そのお米を国内の都市部で貧困対策やホームレス支援にお米を必要としているNPOへ寄付したらどうか」と提案しました。加藤さんはその提案に同意してくださり、私がお米を受け入れ団体を国内で探すことになりました。

 

私が都市部の友人や家族に連絡して情報を募ったところ、横浜に住む家族より、横浜を拠点とする非営利組織「にこまる食堂」が、ひきこもり若者や貧困層の職業訓練の機会の提供のため5軒の食堂を経営し、そのための食材の寄付を広く募っていることを聞きました。私が「にこまる食堂」の代表者に連絡したところ、「ぜひお米を提供していただきたい」と返答があり、加藤さんの同意を得て、「にこまる食堂」への支援をすることになりました。

「こころのお米」がとれた谷地区
「こころのお米」がとれた谷地区

次ぎに、そのお米300キロをどのように横浜に輸送するかということが問題になりました。いろいろとかけ合ったところ、立山町の「銘水立山」で知られる水会社「大観峯」のご協力により、安価で横浜まで輸送手配をしていただけることになりました。

 

今日、この件で地元テレビと新聞の取材のため、田植えでお忙しい加藤さんを山間部の田んぼまで訪ねました。立山町の谷(たに)という山間地の棚田で作業している加藤さんを見つけ、お話しをお聞きしました。谷は自然のど真ん中の、とても緑がきれいな場所です。私も以前ここに来たときに、日本カモシカを見ました。

 

運搬される300キロのお米
運搬される300キロのお米

加藤さんは、「ここは山に一番近いところで何といっても水がいい。だからここの米はとびきりうまい。自分で作ったお米で、困っている人の役に立つことができるなら、こんなにうれしいことはない。都市で困っている人が、この米で腹いっぱいになってほしい」、とおっしゃいました。もちろん農協に卸すことが出来るお米です。それを困っている方へ提供することを考えることは、なかなかできることではないでしょう。加藤さんは、精米まで自分でお金を払ってしていただきました。

 

お米300キロは無事、5月末に無事、横浜の「にこまる食堂」に到着しました。にこまる食堂さんの皆さんにはとても喜んでいただきました。300キロのお米で、食堂で使う一ヶ月分ほどのお米がまかなえるそうです。そしてにこまる食堂さんからからは、立山町の皆さんに、お手紙とビデオレターをいただきました。このビデオレターを、地元のケーブルテレビNet3にて放映させていただく予定です。ありがとうございます!